なぜ無農薬野菜と有機野菜を食べようと思ったのか、それは生まれた子供がひどいアレルギーを持っていたからです。
卵や小麦を始めとして、沢山の食べ物にアレルギーがありました。
他にも様々なことに敏感だったため、農薬や添加物も少し恐くなったからです。
せめて消化機能が整う年齢になるまでは、無農薬や有機野菜を食べさせたいと思いました。
もうひとつ、別の理由もあります。
小さいうちにきちんとした味覚を育てたいと思い、素材の味を生かすために味付けを薄くした料理を子供に食べさせたかったのです。
そのためには、味がしっかりしているという無農薬や有機野菜が必要だと思いました。
すぐにインターネットで調べて、無農薬と有機野菜を定期宅配してくれるサービスに申し込みました。
本物の野菜の味を知る子供に成長
実際に無農薬野菜と有機野菜を食べてみて、普通の野菜との違いは歴然だと感じました。
事前に聞いていたとおり、本当に味が濃いし、色も濃い、それだけではなくてみずみずしさも違いました。
ナスをあく抜きしていた水が真っ黒になるという経験をしたのも初めてのことでした。
そういった野菜で作った離乳食を食べて育った子供は、野菜本来の味をよく知る子に育ちました。
幼児期のおやつが茹でた人参一本だったり、ブロッコリー一房だったりと、野菜大好きな一面もあります。
幼稚園に入った頃、雨の影響で定期配達の有機野菜の種類が減ったことがあり、一度スーパーのブロッコリーを子供に食べさせました。
すると「これ、いつもと違うよ」と不思議そうな顔をするのです。
本人にはいつもと違うものだとは教えていません。一口食べてすぐに指摘されたので、びっくりしました。
ちゃんと味の違いがわかっていたようです。
あの野菜嫌いな夫も大好きに…!
それだけではありません。
夫は大の野菜嫌いで、結婚当時から苦労しました。
それでもなんとかサラダや野菜ジュースは摂取するようになったのですが、特にトマトを嫌がるのです。
でも、初めて宅配の有機栽培トマトを食卓に出したとき、口に入れた瞬間に「うまい」と唸りました。
一度もトマトを美味しいなんて言ったことのなかった人が、「これは美味しい」と次々に食べてしまったのです。
無農薬や有機野菜の凄さを実感した瞬間のひとつでした。
小学六年生になった子供は、まだアレルギーがありますが、肌もとても綺麗で好き嫌いのほとんどない子になりました。
これも無農薬野菜、有機野菜のお陰だろうなと思っています。
普通の野菜では、ここまでの違いを感じることはなかったでしょう。