実は、私の実家が兼業農家で柿を少しと自家栽培(家庭菜園)で、野菜をほんの少しだけ、自分たちで食べる分だけ作っています。
時季になると、周りの農家さんたちも自分たちの温室の空いている場所で同じ様に野菜をつくるのです。
自分が生産者の一人としてみた時に、「農薬」の散布の量が一年を通して非常に多いことがわかります。
柿について言えば、市場に出荷して稼いでいる方たちは、実がかなり青い段階から収穫して(一般的には少し青い程度にしか見えないが)箱詰めし市場に出しています。
通年そうした光景を見ていると、農薬散布の多さに驚かされますし、本当に実が熟すまでには一ヶ月以上掛かるにもかかわらず、流通のためだけに「美味しさ」まで犠牲にしているのは、一体何のためなのだろう?と思うことがあります。
農家さんたちはこのように作り分けしていた!
そうした農家さんたちも本業の傍らで、自分たちの為の野菜を作って食しているわけですが、いわく、「自分たちの分はほとんど農薬を散布しない」との事。
スーパーで売っている野菜は殆ど食べないらしい。
そんな事を話していた。
つまり、農薬たっぷりの野菜は、それも、まだ熟さない段階で出荷される野菜は美味くない。
という事実を知っているから、温室の空きスペースを上手く使って、自分たちの分だけ作るのです。
そんな事実を身近にしていると、農家の皆さんが持ち寄って開く「産直市場」の野菜なら「まだ」大丈夫かなと思いつつ、値段もお値打ちなので買い出しに行く。
まだ、その程度の事ならば許容の範囲だけれど、やはり体に良い物。
新鮮で無害なものを食べたいという理由から、無農薬野菜/有機栽培の野菜をネットで取り寄せたりして利用しています。
ちなみに、我が家も家庭菜園程度ですが、殆ど農薬は使用しません。
一般の野菜と無農薬野菜では何が違うのか?
やはり「味」だと思います。
例えばトマトの場合、種類にもよりますが、自然の甘さ、酸味、味の濃さ、皮の厚さ、果肉のしっかりとした感じ。
そうした部分は露地栽培の場合は特に濃厚に感じることが出来ます。
燦々と降り注ぐ太陽の恵みを一杯に吸収したトマトは、スーパーで並んでいるそれと比べて全く別の「トマト」ではないかと感じたくらいです。
ずばり「自然」を頂いている。そんな感じです。
普段はスーパーの野菜しか食べないので、それが「普通」と感じるかもしれませんが、ぜひ、無農薬/有機栽培の野菜を食べてみてください。
今までの考えが覆ると思いますし、これが本当の味なのだということが解ります。
野菜本来のもつ「甘さ」「苦さ」「酸っぱさ」「食感」は本物を味わってみてください。
そして、栄養価が高くバランスよく育っている有機野菜・無農薬野菜を味わって下さい。
感激しますよ!